うんちを観察して体調を調べよう

便秘
肝木(虚):便を排泄する腹筋力が低下するため出し切ることができず、それが次の排便時に、出始めが硬くて後の方が軟らかい便となって出るようになる。また、2・3日溜め込んで一気に大量に出る。


肝木(実):肛門括約筋、腸壁が収縮した状態になるため、圧縮された細長い便が出る。


心火:熱によって便が乾燥して出にくくなる。


脾土:不消化が起こり、ガスが溜まって腹の張りを訴える。臭みの強い黄色の軟便が出る。

肺金:大腸の実があると、大腸の熱で便の表面の水分が奪われ、コロコロした兎糞状の便となる。残便感がある

腎水:便秘して尿が多く出るため、便の水分が奪われ石糞になる。肺金と違い、硬くて一塊の便が出る。

下痢
肝木:肛門括約筋や腸壁の緩みで果てしなく便が出て、トイレから出られなくなる。
心火:小腸の変動で血便が出る。危険な状態である。


脾土:食傷が原因。不消化便で、嘔吐を伴うことがある。


脾土(脾泄):腹が凹んでいて下痢をする。排便しても腹が張った感じがあり、すっきりしない。


脾土(胃泄):腹が膨満して下痢をする。排便するとすっ
きりする。


肺金:冷えた飲食物を摂ることにより下痢を起こす。
泡状の下痢(白痢)が出る。また、精神的緊張の影響や、刺激物が誘因となって下痢を起こす。


腎水:体の冷えが原因。便意を催すが、少ししか排便
出来ず、渋り腹となる。排便後も下腹がすっきりしない。水様便や時には血が混じっていることもある。

うんちにも体調が現れますので気になったら観察してみて下さい。